96日目

引き続き敵を増やす。
結構時間がかかるので、
一回10WAVE程度の量で増やしている。
というかこれが集中力の限界。
ある程度インターバルを置いてやればいいのだが、
やはり同じ事ばかりしていては飽きてしまう。
息抜きにゲームしたりしていると
結局進捗はこのくらいになる。

現在35WAVE。
当面の目標である50WAVEが見えてきた。

進捗報告はこのくらいにして、
今日も適当に何か別の事について話そう。
そういえば、つい先日、
Amazonで本をまとめ買いした。
春になって気候が暖かくなったのと時を同じくして。
私の懐も少し暖かくなったので、
この機会に欲しいものリストを消化しようと考えたわけである。
私の買い方は、価格のこなれてきた古本を漁って、
まとめて購入する形をとる。
普段は特にあれが欲しいこれが欲しいと思い悩みたくないし、
気が向いたときに一気に買うので、
欲しいものが立て続けに届くわけである。
自然と気分がウキウキしてくる。

中にはカートに突っ込んだままだったはずだが、
カートから削除されているものもある。
ネットでの古本漁りや中古CD漁りではよくあることだ。
だが、今回欲しかったもののうちに絶版図書が紛れ込んでおり、
カートへぶち込んだ時に比べて価格が高騰しているものがあった。

定価二千円前後の本が、
一冊一万六千円くらいになっていた。
しかもそれは私のお気に入りの作家の本で、
「いつか読む」の中でも「いつか絶対読む」
という位置づけの本であった。

今回の購入リストの中で絶版図書は二冊。
そして、その二冊ともプレミアがついて価格が高騰している。
この二冊だけで三万円だ。
ハゲそうだ。
悔しさで頭を掻きむしり、
親指をしゃぶしゃぶしながら私は考える。
転売厨死すべし。

ここで購入を見送ることは簡単だが、
しかし今回は絶版図書。
在庫が無くなればいつ入荷できるかは分からない。
幸い、私の懐はあたたかい。
ホッカホカと言ってもいい。
……買うか？いや、しかし……。
三万円があれば、
うまい棒が2777本も買えるではないか……。
購入リストにある他の古本は価格が一円で、
送料のみのものが多い。
高いものでも千円前後だ。

買っちゃえよ……。
悪魔がささやく。

私は心ここにあらずといった様子で、
瞳はあらぬ方向を呆然と眺めている。
指は勝手にマウスをクリックし、
画面上に表示された決裁ボタンを押した。

やっちまったぜ。
後悔はしていない……わけではないが、
これ以上価格が高騰してはたまらないので、
仕方ない。
全部で十冊買った。
届くのが楽しみだ。