十四日目



閑話休題。

本来なら今日の進捗を書けばいいのだが、

スクリプトを書いたというそれだけではつまらないし、

これは日記帳である。そしてベータマガジンである。

よって何を書いても許される。

たとえキリストを侮辱しようと許されるだろう。

ムハンマドを侮辱するのは怖いのでちょっとやめておこう

とにかく、私が書くものすべてがこの日記のコンテンツである。

ものは言いようである。



今日はみなさんご存知、

Swiss Army Manを鑑賞する。

ハリーポッターでハリー役だったダニエル・ラドクリフ演じる 
万能な死体が活躍する映画である。

ちょっと何を言っているか意味が分からないと思うが、

ほぼこの通りの映画である。

どのくらい万能かというと、 
死体で空を飛んで火をつけられる

と言えばわかってもらえるだろうか。

……いや、分からないか。

自分でも何を言っているか少し分からなくなってきたが、

とにかく死体が万能な映画なのである。

AmazonUKUSで売っていたのを見つけ、購入した。

それが届いたのである。



鑑賞するためにスナックと飲み物も用意した。
準備万端である。



まずは包装のビニールを開けて……開け…………サノバビッチ!

開かない!

無理やりはがしたらケースに糊がべったりと張り付いて包装のビニールが残ってしまった。

さすが自由の国アメリカ。自由すぎる。

もうちょっと不自由になれ。



輸入した洋モノAVなのでもちろん日本語字幕などない。

字幕は英語とスペイン語だけだ。

だが、幸い私はルー語と日本語を自在に操るバイリンガルである。
なにも問題はない。



簡単にあらすじを説明すると、

自殺しようと無人島にやってきた主人公が、ダニエル・ラドクリフ演じる死体を見つける。

家に帰るために、死体と一緒に行動するようになり……。という映画だ。



観た感想を先に言うと、正直そこまで面白くなかった。

ダニエル・ラドクリフという知名度のある俳優が、

死体というキャッチーな役を演じるという点に惹かれたが、

実際に観た人間からすると、

中途半端なコメディと中途半端なシリアスと中途半端なメッセージ性の映画だと言わざるを得ない。

死体を利用して様々な困難に立ち向かうというシーンは、

脱出ゲーム的で面白くもあるが、

大事なシーンを音楽でごまかしたり、勢いで流している印象がぬぐえなかった。



映画が「ここは面白いぞ」として提供している笑いのポイントが、

観客(受け手)とずれているので観ていても映画に入り込めなかった。

テンポも悪い。

死体と過ごすだけだから当たり前と言えば当たり前だが、

そこでいかに面白くするかが制作者の腕の見せ所である。

結局、そこで失敗しているのだから話にならない。

「実は……」みたいな驚きポイントも微妙で、

「あ、はい……」という感想しか出てこなかった。

こういうオチ、どこかで観たな、というのが正直なところだ。



私はこういうしょうもない映画を見るのが大好きなので問題ないが、

今上映中で私が見た他の映画たちと比べると、

数段見劣りする印象だ。

設定のインパクトが大きく、それをどう活かすか楽しみにしていただけに残念である。



さて、このSwiss Army Manだが、

テイザーサイトが存在し、

そこで実際に死体をいじって遊ぶことができる。





映画の設定を活かしてこうしたゲーム性のあるサイトを作り、
話題にしやすくしてあるのは興味深いと思った。

こうした遊び心は、ゲームを作る上でも大事にしたいものだ。





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