五十日目



このパソコンでUnityを起動するのは
何日ぶりだろうか……。

スタートメニューからUnityをクリックする。

少し間があって、Unityの起動画面が立ち上がる。

キューブ型のUnityのロゴ。懐かしい。

製作していたUnityのチュートリアル、2Dシューティングのプロジェクトを開いた。

何をどこまでやっていたか、もうすべて忘れてしまった。

あれからどれほどの時が経ってしまったのだろうか。遠い昔の事のように感じる。

製作中のゲームを実行する。

自機から弾が発射され、敵機が攻撃を繰り出しながら襲い掛かってくる……。


何もかも懐かしい。

そうだった。これが私の作っていたゲームだ。

思い出した。

今までの製作の事が、走馬灯のように頭を駆け巡った。

Unityをインストールできず、悔しくて泣きながらオナニーした事、

旅行先で泊まったホテルの有料放送でオナニーした事、

教材に書かれていることが理解できなかったのでとりあえずオナニーした事……。

本当に色々な事があった。

ほんの少し時間を空けただけで、ずいぶん感傷的になってしまった。

なぜ人はここまでセンチメンタルになってしまうのだろうか。

大切な時間だったからこそ、それを忘れてしまっていたことが、少し悲しい。



失ってしまっていた何かを、取り戻せたような気がした。
また新たな気持ちで取り掛かろうと思う。


0 件のコメント:

コメントを投稿