二十日目



今後の見通しや、なぜUnityを利用するかといった意思決定のプロセスなどについて記す。

なぜUnityか。

もともと、ゲームを制作しようと考えたきっかけは、VRだった。

PSVRのゲームを体験し、3Dゲームの可能性を目の当たりにして、

自分でも何か作ってみたいと思ったのがきっかけである。

このゲーム制作における最終的な目的は金銭であるが、

ゲーム自体は3Dを利用したものにするつもりで始めた。




もちろん、ゲーム制作のツールは他にも色々ある。

紙芝居のようなものであれば古里古里があるし、

RPGであっても、ツクールを利用すれば作ることができる。

だが、これらは3Dをメインに制作するには向いていない。




それに加えて、これらのツールを利用した開発において、

私は致命的な問題点を抱えている。

私には、語るべき物語がない。

ファンタジーな世界観でヒロインが活躍する、あるいは凌辱される活劇も、

学園で繰り広げられる恋物語も興味がない。

まず話や世界観ありきで作るゲームの製作に関して、

私は一番初めからつまづいているのである




もちろん、シナリオをアウトソースして誰かに書かせることは可能だ。

私は売り物になる絵を描くことができないので、CGもアウトソースになる。

音楽も作れない。これもアウトソースだ。

自分で手掛けるものがない。何一つない。

もはやゲームの制作進行もアウトソースすればいいのではないだろうか。




どのようなゲームを作るかについて話をしよう。

いくつか制作したいと考えているものがあるが、

とりあえず現在の案としては、

カスタムメイドやハニーセレクトといったような、

キャラメイクや着せ替えができるようなゲームをパク……ベンチマークとし、

自分の技術力に見合った範囲でそれに準じたゲームを制作するつもりだ。

もちろん、あくまで予定なので変わるかもしれないが。




なぜ3Dにこだわるのか、という点についても説明する。

一言でいえば、VR3D体験が斬新だったからである。

つまり、3Dゲームで、特にVRで体験できることの可能性を探ってみたい、

という興味が出発点となっているのである。

なので、エロゲーを作るとはいえ、

紙芝居ゲームや2DのツクールRPGでは、

VR体験を追求するという観点からは外れてしまう。

2Dのゲームを貶めるつもりはないが、

私の求めるアウトプットはできないので、

こうしたツールによる制作は行わないと決めたのである。




3Dにこだわるのは、もう一つ理由がある。

VR市場はまだ生まれたばかりだ。 
ソフトのローンチも少ない。
つまり、まだまだ開拓されていない土地がたくさんあるということである。

サマーレッスンやイーグルフライトやバイオハザードがVRで発売されるが、

他にも、もっともっと新しい、

それこそ今までこの世界に存在しなかったゲームがこれから生まれてくるのである。

他の人間がやりつくした紙芝居ゲームの中身を変えて作るよりも、

自分で一から新しい土地を開拓してみる方が、面白そうだと思わないだろうか。

それが、3Dでゲームを作ろうと思った理由である。





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